都会のイメージの強い池袋ですが、実は神社も数多く存在します。祀られている神様も縁結びや商売繁盛、厄除けなどさまざまです。池袋にある神社について、それぞれどのようなところなのかご紹介します。ポケモンGOでも最近人気になっているスポットでもあります。
・池袋氷川神社
古くから氏神様(その土地を守ってくれる神様)として崇敬されてきた、池袋の鎮守です。主祭神は建速須佐之男命。創建年代は不明ですが1559年の書物にはすでにその名が登場しており、埼玉県の氷川神社から分かれたという説もあります。池袋で暮らす人々をあたたかく見守ってくださる神様です。
境内には、富士山を登ったときと同じ霊験を得られるという「富士塚」があります。そして毎年7月1日には「お山開き」が行われており、毎年多くの参拝者が登拝するとのこと。当日は縁日も開かれるので、大人だけでなく子供たちも集まります。
・池袋御嶽神社
倭健命、神武天皇、武甕槌命をお祀りする、池袋西口一帯の氏神様です。倭健命が駿河で野火に囲まれたときに難を逃れたという「草薙剣」の話から、災難除け、厄除け、防火のご利益があるとされています。
また池袋の「袋」を由来とする、「フクロウ」=「不苦労」を象徴する神社としても有名です。苦労を取り除き、福を呼び込むといわれています。フクロウは首が360°回ることから、商売繁盛のご利益もあるようです。境内にはフクロウの像が鎮座していますが、それを象ったお守りを購入することもできます。
・鬼子母神堂
威光山法明寺の境内にある、鬼子母神をお祀りしているお堂です。鬼子母神は有名な安産や子育ての神様。そのご尊像は、1561年に山村丹右衛門という人物が、現在の目白台のあたりで掘り出したという説が有力です。そしてのちに法明寺に合併する東陽坊に納められ、現在に至ります。
境内には、樹齢約700年の「子育て銀杏」と呼ばれる大公孫樹があることから、安産や子育にご利益があるとされます。また地主神である倉稲魂命(お稲荷様)も祀っており、農業や商業など産業全般にもご利益があるといいます。
・大鳥神社
「おとりさま」と呼ばれ親しまれている、日本武尊を主祭神とする雑司が谷の神社です。元々は「鷺明神」として、1712年に鬼子母神堂の境内に創祀されたのがはじまり。その後、明治の神仏分離によって現在の地に移りました。
創建当時の藩主・松平公の嫡男が病気になった際、鷺明神に祈って助かったことから厄除けのご利益があるとされます。現在では稲荷大神や恵比寿神といった商売の神様が集まる、商売繁盛にご利益がある神社としても崇敬されています。
・天祖神社
大塚駅南口から徒歩2分の場所に位置する、天照大御神を御祭神とした由緒ある神社です。創建は鎌倉時代の末期といわれており、当時の領主・豊島氏が巣鴨村に伊勢の皇大神宮をお迎えしたのがはじまりだとされます。
境内には、樹齢600年の大イチョウである通称「夫婦イチョウ」がそびえたち、縁結びのご利益があることで知られています。また鳥居付近には、子供に授乳している「子育狛犬」が鎮座。安産や子育にご利益があるといいます。
池袋の喧騒を抜けると、静かで落ち着いた神社がいくつもあります。毎日を健康で幸せに過ごせるようにと、参拝してみるとよいかもしれません。池袋の神社は初詣の場所としても人気があるので、ぜひ検討してみてください。また、ポケモンGOのポケモンも捕獲できるかもしれませんので、ぜひ足を運んでみてください。